2011年8月24日水曜日
大阪一斗缶切断事件/藤森康孝(57歳)を死体遺棄容疑で逮捕/遺体は妻と長男
逮捕された藤森康孝容疑者の自宅マンション(5階)(写真奥)。
手前の電柱の下に2番目の一斗缶。
奥の電柱に3番目の一斗缶があった=大阪市天王寺区
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大阪一斗缶切断事件/藤森康孝(57歳)を死体遺棄容疑で逮捕/遺体は妻と長男
一斗缶切断事件/
■大阪市天王寺区で切断された遺体が入った一斗缶(18リットル缶)3個が見つかった事件で、
大阪府警は2011/8月23日、妻の遺体を捨てたとして、
遺棄現場近くのマンションに住む無職、藤森康孝容疑者(57)を死体遺棄の疑いで逮捕したと発表した。
大阪府警によると、
●藤森容疑者は「一斗缶なんて捨てた覚えはないし、妻は出て行ったきりで、どこでどうしているか知らない」と否認している。
缶の遺体は2人分とみられ、
府警は妻と長男とみて死亡の経緯についても追及する。
逮捕容疑は、派遣社員の妻充代(あつよ)('11現在52歳・'06当時47歳)の遺体の一部を一斗缶に詰め、
天王寺区東高津町(ひがしこうづちょう)の東高津公園などに遺棄した、としている。
府警は、遺棄の時期を2010年夏以降とみている。
大阪府警捜査1課によると、
2006年5月、藤森康孝容疑者(57)が、
天王寺署に充代あつよ(妻)と長男庸了(のぶあき)('11現在26歳・'06当時21歳))=’06当時大学3年=の家出人捜索願を出していた。
藤森容疑者は「妻と息子が約1カ月前に失踪した。原因も動機も不明」と説明していた。
■府警が現場周辺の行方不明者を調べたところ、
遺体の頭部の特徴が充代あつよ、のものと一致した。
DNA型の鑑定で、遺体は男女2人で親子と判明。
府警はもう一人が庸了のぶあき、とみている。
頭部は司法解剖の結果、40~50代の男性とされたが、実際は女性だった。
府警は藤森容疑者が何らかの事情を知っているとみて事情聴取に踏み切り、
2011/8月22日に逮捕した。
藤森容疑者は2010年夏、
現在の自宅ワンルームマンションに引っ越し、1人暮らしだった。
事件は、
①2011/8月14日、東高津公園で頭部1つと右足首2つが入った一斗缶(1個目)が見つかった。
②西約100メートルの路上の別の缶(2個目)からも、左右の手と多数の骨片が発見された。
③翌8月15日には左足首1つが入った3個目の缶も発見。
府警は天王寺署に捜査本部を設置し、調べていた。
毎日新聞 2011年8月23日 21時49分
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一斗缶切断事件で57歳男を逮捕、切断遺体は妻子
大阪一斗缶切断事件/藤森康孝(57歳)を死体遺棄容疑で逮捕/遺体は妻と長男
大阪市天王寺区の公園と路上で、切断された遺体が入った一斗缶3個が相次いで見つかった事件で、
大阪府警は2011/8月23日、第3の缶が放置されていた現場わきのマンション5階に住む無職藤森康孝容疑者(57)を死体遺棄容疑で逮捕した、と発表した。
逮捕は8月22日。
府警はDNA鑑定の結果、
遺体の身元を藤森容疑者の妻と長男と断定。
府警は2人の死亡の経緯や、一斗缶に詰めて遺棄した理由などについて追及する。
藤森容疑者は2006年5月、府警に2人の家出人捜索願を出しており、調べに、
「一斗缶なんて捨てた覚えもない。妻は出て行ったきりで、どこでどうしているのか知らない」と否認しているという。
府警発表によると、
①藤森容疑者は、切断された妻の充代(あつよ)(’11現在52歳/'06当時47歳)の遺体の一部を一斗缶2個に詰め、同天王寺区内の東高津公園とマンションのゴミ置き場に遺棄した疑い。
②もう1人の遺体の長男庸了(のぶあき)(’11現在26歳/'06当時21歳当時大学3年生)に対する死体遺棄容疑でも立件する方針。
藤森容疑者は約1年前に、単身で現在地の自宅マンションに入居しており、
府警はその後、遺棄したとみている。
(2011年8月23日21時41分 読売新聞)
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大阪市天王寺区の公園や路上で切断された遺体が入った一斗缶3個が見つかった事件で、
その内の1個に精密機械などの梱包に使われるビニール製の緩衝材が入っていたことがわかった。
この緩衝材は一般家庭には広く流通しておらず、
大阪府警は入手経緯を調べている。
捜査関係者によると、
緩衝材は、8月5日にマンションのゴミ置き場前の路上から市が回収していた一斗缶に、
左足首とともに入っていた。
クッション状の空気のかたまりが連なる「気泡緩衝材」のシートで、
気泡は、一般家庭で荷物の梱包に使われるものより大きいという。
大手メーカーによると、気泡緩衝材のうち、
最も広く普及している製品の気泡の直径は約1センチ。10センチ以上のものもあるが、
6センチを超えれば、デスクトップパソコンなどの精密機械や工芸品の梱包用に、
製造元や運送業者に直接卸しており、市販はしていないという。
(2011年8月17日16時45分 読売新聞)
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切断遺体一斗缶に富山の製造会社名
大阪市天王寺区の公園などで切断遺体が入った一斗缶3個が見つかった事件で、
一部の一斗缶の側面に貼られていた富山市の医薬品原薬製造会社名のラベル。
国内流通量が極めて少ない薬品が入っていたとみられ、
この会社からは、大阪府警に過去の出荷先リストが提出された。
会社名とともに貼られていたラベルは、
「重酒石酸コリン」(じゅうしゅせきさん)という薬品名。
関西方面などに出荷されていたが、現在は製造、出荷とも中止されているという。
この会社は、ホームページなどによると、1956年創業。医薬品製造会社からの委託で各種の原料から、医薬品の元となる薬品原料の製造を手がけている。県内外のほか、海外の医薬品製造会社とも取引している。
(2011年8月18日 読売新聞)
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遺体入り一斗缶に薬品名…出荷、数年前に中止
大阪市天王寺区の公園と路上で、切断された遺体が入った一斗缶3個が見つかった事件で、左足首が入っていた缶の側面に、
①「重酒石酸コリン」という薬品名と、
②富山市の医薬品の原薬製造会社名が記されたラベルが貼られていたことがわかった。
この薬品の国内流通量は極めて少なく、同社は数年前に製造を中止していた。
大阪府警は、同社から過去の出荷先リストの提出を受け、流通ルートを調べている。
府警によると、左足首が入っていた缶は、マンションのゴミ置き場前の路上に放置され、
8月5日に大阪市が回収していた。
製造会社などによると、関西を含め数十業者に一斗缶入りの薬品を出荷していたが、
2005年頃に製造を中止。07年頃には出荷も終了したという。
これまでの府警の調べでは、
遺体の一部が06年発行の新聞紙に包まれていたことがわかっており、
府警は、遺体がこの時期から冷凍・冷蔵で保管されていた可能性もあるとみている。
(2011年8月18日03時03分 読売新聞)
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部位ごとに保管方法変える?…一斗缶切断遺体
大阪市天王寺区の公園や路上で、切断された遺体や人骨が入った一斗缶3個が見つかった事件で、
少なくとも2人分とみられる遺体の状況は、部位によって、腐敗したり白骨化したりするなど異なっていたことが、
府警への取材で分かった。
犯人が、
一部を冷蔵庫に入れるなど保管方法を部位ごとに変えていた可能性もあるという。
府警によると、東高津公園にあった第1の缶に入っていたのは、
40~60歳くらいの男性(8月23日女性に訂正)の頭部と、
大きさが27センチと24センチの右足首。いずれも同程度に腐敗しており、
少なくとも2人の被害者は同じ頃に死亡したとみられる。
駐車場わきの路上にあった第2の缶からは、左右の手のほか、肩の骨、背骨、腰の骨などの骨片が見つかった。手は、第1の缶にあった頭部や右足首と同じ程度に腐敗。しかし、頭部と同一人物のものとみられる背骨や胸、腰の骨を含め、他の骨は、自然に白骨化した可能性があるという。
ある捜査幹部は、
「一方が腐敗状態なのに、一方が白骨化というのは違い過ぎる。遺体の一部だけ冷蔵庫や冷凍庫で保管した後、骨とともに一斗缶に入れた可能性もあるが、そんなことをする理由がまったくわからない」と指摘する。
(2011年8月17日11時18分 読売新聞)
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遺体入り一斗缶に脱臭剤、発覚遅らせる狙いか
大阪市天王寺区の公園や路上で、切断された遺体や人骨が入った一斗缶3個が相次いで見つかった事件で、
冷蔵庫などに使われる脱臭剤が、
すべての3個の缶に入っていたことが、捜査関係者への取材でわかった。
缶のふたは粘着テープで密閉されており、
大阪府警は臭いによる発覚を遅らせる狙いがあったとみている。
一方で、いずれも人目につきやすい場所に放置されるなど不可解な点も多く、
府警はさらに解明を進める。
捜査関係者によると、
脱臭剤は有名メーカーの製品で、公園にあった第1の缶、駐車場わきで見つかった第2の缶、ゴミ置き場前の路上に放置されていた第3の缶のすべてに入っていた。
また、ふたの周囲はいずれも、
●緑色の粘着テープなどで何重にも巻かれていた。
(2011年8月16日14時35分 読売新聞)
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